2020年06月17日
■講習概要
教員が授業をする際に児童・生徒の理解力を高めるためにどのように工夫すればよいかをより客観的に考えることができるようになる。人間の認知機能、学習、行動決定、社会性などの仕組みついて、脳科学の知見から理解し、科学的な解釈ができるようになることで、授業を受ける児童・生徒が授業をどのように受け取り、理解しているかを知ることが可能となる。
■講師
小松 英彦(玉川大学 名誉教授)
鮫島 和行(玉川大学脳科学研究所 教授)
酒井 裕(玉川大学脳科学研究所 教授)
小口 峰樹(玉川大学脳科学研究所 特任准教授)
高岸 治人(玉川大学脳科学研究所 准教授)
松元 健二(玉川大学脳科学研究所 教授・応用脳科学研究センター 主任)
松田 哲也(玉川大学脳科学研究所 教授)
■講義内容
第1回 人間とは何か? -物を見る働きから探る(担当:小松 英彦)
外界の情報を取り入れ世界を理解する仕組みを知る。
第2回 人の脳を物理的に動く機械として理解する-学習を例に-(担当:鮫島 和行)
脳の学習と意思決定を,人工知能との対比に基づいて理解する。
第3回 潜在的な学習と自己の制御(担当:酒井 裕)
脳でおきている学習の性質と自己制御の難しさを理解する。
第4回 意思決定に関わる2つの神経回路 モデルフリーシステムとモデルベースシステム(担当:小口 峰樹)
意思決定には二つの神経回路の相互作用が関わっていることを理解する。
第5回 向社会性を支える脳の働き(担当:高岸 治人)
利他行動、協力行動、信頼行動といった向社会行動を支える脳の働き、およびホルモンの働きについて理解する。
第6回 モチベーションを維持させる脳内メカニズム(担当:松元 健二)
モチベーションを維持させる方法を脳の働きから理解する。
第7回 脳から個性を探る(担当:松田 哲也)
個性とは何かを、脳の構造と機能の個人差から理解する。
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