講習内容

【選択】社会科・地歴科(歴史)における「深い学び」のための指導

■講習概要

歴史教育は、近年大きく変わっています。知識注入型から自己考察型、児童・生徒の受動型学習から能動型学習への変化です。テーマにありますように、児童・生徒に能動型の学習を実施するための方法を考えます。また、歴史の基礎を踏まえつつ指導要領の改訂のことから最新の歴史学、考古学等の情報を先生方にお伝えします。

 

■講師

木村 清治(東京薬科大学 生命科学部教職課程非常勤講師)

蒲生 眞紗雄(日比谷図書文化館古文書塾てらこや講師 新宿区富久町北遺跡発掘調査会文献調査員)

 

■講義内容

第1回 はじめに(担当:木村清治)

歴史教育の基礎である歴史学の考え方や研究方法を再認識することの大切さと、学習指導要領と教科指導の関係を捉えることができる。

 

第2回 古代(担当:木村清治)

日本の律令国家の成立の契機である大化改新を中心に、多角的な課題解決型学習の研究方法を身に付けることができる。

 

第3回 中世(担当:蒲生眞紗雄)

生徒の史料・資料を見る目を養い、時代の変化を読み取る力を育てるような教科指導力を身に付けることができる。

 

第4回 近世(担当:蒲生眞紗雄)

生徒に時代の転換点を理解させるような教科指導力を身に付けることができる。

 

第5回 近代(担当:蒲生眞紗雄)

近代史の座標軸となる知識を踏まえた上で、現在との結びつきを考察する能力を培うことができる。

 

第6回 現代(担当:木村清治)

経済恐慌から戦争への道を歩み、戦後は国際協調の中で発展した日本の有り様を、国際的な視点から考察する能力を養うことができる。

 

第7回 おわりに(担当:木村清治)

講習全体を俯瞰して学びの経過をふまえ、まとめの意味で講習参加の意義を総合的に捉えることができる。

【選択】授業に活かすプレゼンテーション

■講習概要

授業は広義でのプレゼンテーションとして捉えられる。そこで「ティーチング」「コーチング」「問題提起」といった目的を明確に持つ必要がある。その目的を達成する効果的なプレゼンテーションを行うための心構えと技術について学習する。特にプレゼンテーションのツールとして広く使われているパワーポイントを利用して、効果的なシートを作るポイントを学ぶ。

 

■講師

城田 比佐子(NPO法人国際社会貢献センター活動会員)

 

■講義内容

第1回 コミュニケーションとプレゼンテーション

・プレゼンテーションはコミュニケーションの1形態であることを理解する。

・いいコミュニケーションとはどのようなものかを考え、自分の言葉で説明できるようになる。

 

第2回 効果的なプレゼンテーションのための要素

・プレゼンテーションは事前の準備と当日のデリバリーが成否を決定することを知る。

・準備には、目的と聞き手を把握することが必要であることを理解する。

 

第3回 プレゼンテーションの構成

・プレゼンの重要な要素である論理構成を知る。

・結論先出し・起承転結・序破急など様々な論理展開を理解し、使い分けられるようになる。

第4回 効果的なシート(パワーポイントを使って)

・パワーポイントを利用して効果的なシートを作成できるようになる。

・もんたメソッドや高橋メソッドといったプレゼン手法について知る。

 

第5回 効果的なシート(静止画や動画の扱い方)

・シート中にグラフ・静止画・動画を組み入れることができるようになる。

・ビジュアルの効果・メリットと限界・デメリットを知る。

 

第6回 話し方と姿勢・質問対応

・きちんと相手に伝わる話し方のための言語や発声のコツをつかむ。

・ボディランゲージの重要性を理解する。

・質疑応答の対処方法を知る。

 

第7回 プレゼンテーションの授業

・授業の中でプレゼンテーションを取り上げる。

・特に若い人に知ってほしい点や陥りがちな欠点について知る。

【選択】学校組織力・授業力を高めるカリキュラム・マネジメント

■講習概要

小・中・高等学校の新学習指導要領の総則では、各学級が学習指導要領に基づき、どのような学習課程を編成し、どのようにそれを実施・評価し、改善していくのかというカリキュラム・マネジメントの確立が求められている。そこで、カリキュラム・マネジメントの概念と全体構造の視点、カリキュラムデザイン、教科横断的な視点によるカリキュラム編成のあり方、カリキュラム・マネジメントにおける条件整備(組織文化)の影響、校内・外研修のあり方等について具体的なケースを踏まえて捉えることにする。

 

■講師

八尾坂 修(開智国際大学教育学部教授 九州大学名誉教授)

 

■講義内容

第1回

・教育課程とカリキュラムの概念を理解できるようになる。

・カリキュラム・マネジメントの先行概念がわかる。

 

第2回

・新学習指導要領(教育要領)におけるカリキュラム・マネジメントの側面を理解できる。

 

第3回

・カリキュラム・マネジメントの全体構造と実態分析を通して、要素間の関係性を理解できるようになる。

 

第4回

・カリキュラム・マネジメントとしての3つの階層「グランドデザイン」、「単元配列表」、「単元計画」を捉え、具体的授業デザインへと進むことができる。

 

第5回

・評価を核としたカリキュラム・マネジメントのPDCAサイクルを理解できるようになる。

 

第6回

・組織構造、学校文化、リーダー等の構成要素のマネジメントを理解できるようになる。

 

第7回

・カリキュラム・マネジメントの理解を深める研修をどう進めるべきかを理解できるようになる。

【選択】外国人児童・生徒の理解と指導 -日本語指導を中心に-

■講習概要

1990年に、出入国管理及び難民認定法が改定された。これ以降増加している海外から日本に居住するようになった外国人(日系人を含む)の子どもたちは、日本の学校において課題に直面する。日本語の会話・読解・記述能力の低さによって、学習や進学等に不都合や不利益が生じていることなどがある。講習では、そうした状況や課題について理解を深めることおよびその対応の心構え、また、日本語指導の具体的な指導方法と注意点などについて解説する。

 

■講師

田中 泉(広島経済大学教授 比治山大学非常勤講師)/船戸 はるな(玉川大学リベラルアーツ学科助教)

 

■講義内容

第1回(担当:田中泉)

日本の「多文化共生社会」化の理由を具体的に説明できる。

 

第2回(担当:田中泉)

日本の「多文化共生社会」化を在留外国人の傾向から説明できる。

 

第3回(担当:田中泉)

日本語指導が必要な外国人児童生徒の傾向・特徴について説明できる。

 

第4回(担当:田中泉)

外国人児童生徒が直面する制度や心理的な課題について理解できる。

 

5回(担当:船戸はるな)

母語の重要性について、いくつかの観点から概観する。また、年少者の母語保持において注意すべき点や、支援の在り方について理解できる。

 

第6回(担当:船戸はるな)

第5回の内容を踏まえ、年少者の日本語教育について、行政や教育機関で行われている支援や、現状の課題のあらましを理解できる。

 

第7回(担当:田中泉)

外国人児童生徒のための国際理解教育や移民史学習の必要性を理解できる。

【選択】健康な身体づくりのための運動指導-児童生徒の発育・発達をもとに-

■講習概要

小、中、高生の発育・発達を理解し、体育科、保健体育科、部活等を通し、より健康的な身体づくりのための運動指導ができることを目標とします。発育・発達を「方向性」」「速度の多様性」から考えます。そして身体運動を「分化」、「統合」という側面で理解します。これらを活用した効果的な運動指導を考察します。保健領域、保健分野についても簡単に触れています。

 

■講師

高島 二郎(玉川大学教授)

 

■講義内容

第1回
発育と発達の意味を考え、その順序と速度を理解することができる。

 

第2回
発育、発達の速度、方向を運動指導で活用する方法を知ることができる。

 

第3回
体操から分化を体験し、神経系を主に使う運動の特性を知ることができる。

 

第4回
体操から統合を体験し、効果的な運動指導を理解することができる。

 

第5回
文部科学省データから日本人の発育、発達を理解することができる。

 

第6回
発育、発達の個人差を生まれ月、胚葉型から理解することができる。

 

第7回
エネルギー代謝を理解します。「鉄は熱いうちに打て」の意味を知ることができる。

【選択】人間の脳の働きを理解した教え方‐人間理解から教育へ

■講習概要

教員が授業をする際に児童・生徒の理解力を高めるためにどのように工夫すればよいかをより客観的に考えることができるようになる。人間の認知機能、学習、行動決定、社会性などの仕組みついて、脳科学の知見から理解し、科学的な解釈ができるようになることで、授業を受ける児童・生徒が授業をどのように受け取り、理解しているかを知ることが可能となる。

 

■講師

小松 英彦(玉川大学脳科学研究所所長・教授)/鮫島 和行(玉川大学脳科学研究所 教授)/酒井 裕(玉川大学脳科学研究所 教授)/

小口 峰樹(麻布大学 特任准教授)/高岸 治人(玉川大学脳科学研究所 准教授)/松元 健二(玉川大学脳科学研究所 教授・応用脳科学研究センター 主任)/

松田 哲也(玉川大学脳科学研究所 教授)

 

■講義内容

第1回 人間とは何か? -物を見る働きから探る(担当:小松 英彦)

外界の情報を取り入れ世界を理解する仕組みを知る。

 

第2回 人の脳を物理的に動く機械として理解する-学習を例に-(担当:鮫島 和行)

脳の学習と意思決定を,人工知能との対比に基づいて理解する。

 

第3回 潜在的な学習と自己の制御(担当:酒井 裕)

脳でおきている学習の性質と自己制御の難しさを理解する。

 

第4回 意思決定に関わる2つの神経回路 モデルフリーシステムとモデルベースシステム(担当:小口 峰樹)

意思決定には二つの神経回路の相互作用が関わっていることを理解する。

 

第5回 向社会性を支える脳の働き(担当:高岸 治人)

利他行動、協力行動、信頼行動といった向社会行動を支える脳の働き、およびホルモンの働きについて理解する。

 

第6回 モチベーションを維持させる脳内メカニズム(担当:松元 健二)

モチベーションを維持させる方法を脳の働きから理解する。

 

第7回 脳から個性を探る(担当:松田 哲也)

個性とは何かを、脳の構造と機能の個人差から理解する。

【選択】学校での問題行動への予防と対処

■講習概要

米国の学校においては、生徒指導の枠組みとして、カウンセリングやTET(教師学)、ゼロトレランスなどが用いられてきた。しかし、最近になって、PBIS(ポジティブな行動サポート)と呼ばれる予防的な取り組みが行われるようになってきた。実際PBISを導入することで、行動面、学力面ともに、好ましい成果が報告されている。本講習では、これら米国の生徒指導の理論と実践を紹介するとともに、日本の学校での「不登校激減法」やいじめ対策などの具体的な実践についても考察している。

 

■講師

宇田 光(南山大学 教授)/市川 千秋(三重大学 名誉教授)

 

■講義内容

第1回(担当:宇田 光)

カウンセリングとTET教師学の考え方を説明できる。

 

第2回(担当:宇田 光)

解決焦点化の技法を使って、児童生徒の問題行動に対処できる。

 

第3回(担当:宇田 光)

生徒指導において、ブリーフカウンセリングの技能を活用できる。

 

第4回(担当:宇田 光)

米国の学校における「ゼロトレランス」の実際を説明できる。

 

第5回(担当:宇田 光)

PBISの考え方がわかり、学級で応用することができる。

 

第6回(担当:市川 千秋)

いじめを予防し、対処する具体的な方策を説明できる。

 

第7回(担当:市川 千秋)

不登校激減法を理解し、段階に応じて対処することができる。

【選択必修】教員のICT活用と教育の情報化の実際

選択必修 教育の情報化

■講習概要

高度情報化社会となった現代社会の中では、パソコンやスマートフォンに代表される各種ICT(情報通信技術)をより良く活用する能力は、必要不可欠なものとなっている。教育現場でも電子黒板やタブレット端末の活用など、教育の情報化の推進が求められている。本講習では、教員が注意すべきICT活用の方法について講義し、これからの情報教育に必要とされてくる要素について話し、また、ICTを利用した新たな教育実践事例等について紹介をする。

 

■講師

照屋 さゆり(リベラルアーツ学部教授)/近藤 昭一(神奈川大学特任教授)/

(協力)溝口 広久(玉川学園小学部教諭)

 

■講習内容

1 情報教育の基本 (担当: 照屋 さゆり)

 

2 教育と情報機器の変遷 (担当: 照屋 さゆり)

 

3 ネットワークセキュリテイ(担当: 照屋 さゆり)

 

4 著作権と個人情報(担当: 照屋 さゆり)

 

5 情報モラル教育の実践と課題 (担当: 近藤 昭一)

知識基盤社会化・グローバル化する現代社会における情報モラル教育の意義と役割について、「21世紀型能力」「生きる力」等と関連づけながら解説できる。

現代の子どもたちの抱える成長上の課題を視点に、子どもたちの情報機器やインターネットの利用実態における諸問題について解説でき、その問題解決に向けた学校・家庭・社会の役割と対策について構想できる。

情報モラル教育の学習指導要領上の位置づけを理解し、学校全体での横断的な取組や各教科・道徳等具体的な教育活動の展開を構想できる。

 

6 教科指導におけるICT活用 (担当: 溝口 広久)

ICTの特長を説明できる。

ICT活用によって容易になる授業場面を説明できる。

 

7 ICTを活用した学習活動の展開 (担当: 溝口 広久)

学習場面に応じたICT活用を説明できる。

授業改善に役立つICT活用を説明できる。

ICT環境の段階的な整備について説明できる。

【選択】通常学級にいる発達障がい児とインクルーシブ教育

選択必修 教育相談

■講習概要

通常の学級に在籍するLDADHD、自閉スペクトラム症等の子どもの「見え方」「聞こえ方」「感じ方」「考え方」等の特性と、それに応じた彼らへの理解と指導について、認知心理学的視点から説明します。また、発達障がい児の教育は、今の教育課題「グローバル化」「キャリア教育」「21世紀型スキル」等の中に本質が見えてきました。「多様性、共存、社会参加・貢献、職業教育、グループワーク、ICT、行うことによって学ぶ」等について考えます。

■講師

安藤 正紀 (玉川大学大学院教育学研究科教授)

■講習内容

1.発達障がい児の見え方、聞こえ方

2.発達障がい児への理解

3.多様な学び方とICT

4.職業教育と社会参加・貢献

5.21世紀型スキルと教育課程

6.学校の五つのシステム

7.グローバル化とインクルーシブ教育

【選択必修】学習指導要領と学校の危機管理

学習指導要領・危機管理

■講習概要

最近の学校教育をめぐる主要な課題であるカリキュラムのあり方と学校の安全・安心といった危機管理の課題をバランスよく学びながら、教育と教職についての省察を行い、今後の教育活動に対する新たな知見を得て、教育実践の向上に資することとしたい。

 

■講師

森山 賢一(玉川大学大学院教育学研究科教授)/田子 健(東京薬科大学生命科学部教授、玉川大学教師教育リサーチセンター客員教授)/金山 康博(共栄大学教育学部特任教授)

 

■講習内容

1 学習指導要領改訂の動向~その歩みを中心に~  (担当: 田子 健)

教育振興基本計画第1期の重点的取組事項の理解。

学習指導要領の歴史的推移の理解。

学習指導要領―具体的な検討課題。

学習指導要領の目指すもの

 

2 学習指導要領改訂の動向~現在の教育課程の課題~  (担当: 森山 賢一)

2008 年 3 月に改訂された現行学習指導要領における教育課程の教育目的を理解する。

「確かな学力」の育成について、求められる背景を含めて理解する。

授業時数の改善について、指導の充実に向けた取り組みとして考える。

 

3 学習指導要領改訂の動向~新しい学校像の模索~ (担当: 田子 健)

学校組織の一員としてのマネジメント・マインドの形成について理解する。

 

4 学習指導要領改訂の動向~これからの教育課程~  (担当: 森山 賢一)

現在、教育課程は大きな転換点にある教育課程の構成方法に変化が見られることを押さえその理由と意義を理解する。

2020 年実施の新学習指導要領がめざす「社会に開かれた教育課程」の意味を考察する。

今から教育の場でできることは何か、教育方法/アクティブ・ラーニング、学校(級)経営/カリキュラム・マネジメントについて理解する。

 

5 学校における危機管理 (担当: 田子 健)

学校内外の安全確保と危機管理。

 

6 学校と情報セキュリティ (担当: 田子 健)

学校における情報セキュリティ。

 

7 学校における危機管理上の課題 (担当: 金山 康博)

学校内の日常的な安全対策に不可欠な対応条件を理解し、明日から使える実践を例に自らの教育実践に役立つ方策を獲得する。